生命保険会社のがん保険と損害保険会社のがん保険の違い

がん保険は生命保険会社と損害保険会社の両方が提供していますが、保険の「ほしょう」という言葉の捉え方に対し、生命保険会社の「保障」は「保険契約に基づいて保険会社が提供する経済的支援や給付金」を指し、損害保険会社の「補償」は「実際にかかった医療費や治療費を保険会社が負担すること」と異なる特徴があると言えそうです。

生命保険会社のがん保険

診断給付金や入院給付金など、一定の金額が給付される「定額給付型」が一般的です。例えば、入院1日につき1万円、手術1回につき20万円といった形で、契約内容に応じて決められた金額が支払われます。

損害保険会社のがん保険

実際にかかった医療費を補償する「実費補償型」が主流です。これは病院で支払った医療費の自己負担分を補償するもので、治療にかかる具体的な費用を直接軽減することから、経済的負担を軽くする効果があります。

　保険期間についても違いがあり、生命保険会社は、終身型が多く、一度加入すれば一生涯保障が続きます。
　これに対し損害保険会社のがん保険は、5年ごとに更新が必要な定期型が一般的で更新時に保険料があがることがあります。

　総じて、長期的な保障を重視する場合は生命保険会社のがん保険が適しており、実費に対する補償や最新の治療法を重視する場合は損害保険会社のがん保険が適していると言えそうです。

　どちらが適しているかは、個々のニーズやライフスタイルに応じて選ぶことが重要です。